消費税不景気

米原市議の松崎です。

消費税によって不景気になった、という言説がいろいろと叫ばれていますが、それにはちょっと違和感を覚えています。何も経済的根拠に基づく分析でなく、肌感覚での感想ですのであまり定かではないんですが。

週末にイオンモールとか大型ショッピング施設に行くと、駐車するスペースを探すのが困難なくらいに賑わってますし、通りを走ってても人気のあるレストランには大行列が出来てます。もちろん閑古鳥の鳴く商業施設もあれば、ガラガラのレストランも多数あります。

先日彦根のガストに行ったのですが、以前はおはしカフェ・ガストというほんのちょっとおしゃれなガストで、サラダバーとカレーバー以外にメニューも和食多めだった店が、ここ数ヶ月の間に普通のガストに変わったとこです、外町交差点近くの。

土曜日の夕飯時ということでバンバン客が入って大賑わいなのを予想してたら大ハズレで、店の半分も埋まってないくらいで拍子抜けし、稼ぎどきの時間帯にこんなんで大丈夫かいと心配になったくらいでした。

ガスト系はいろんな形態があって、中華のバーミヤンや和食の夢庵、イタリアンとかいろいろあって、個人的には長浜のバーミヤンがステーキガストに変わって不自由してるのでそれにして欲しかったのですが、ベルロードのガストと全く一緒になってしまいました。

この同一形態を近接商圏に作ったことが直接的な要因ではなく、チーズインハンバーグ値下げが単に魅力的でなかったと捉えられたからかもしれませんが、少なくともココスやマック、すき家みたいに混雑してる店は同日同時間帯にはあるので、例えば別形態にするなどの対策が必要だったのかもしれません。

何を言いたいかというと、ガストに客が少ないのを消費税不景気のせいだと言うのは簡単ですが、実はそこが原因ではなく、単に業態やサービスが時代のニーズとマッチしてない、というのが大きいということがあるんじゃないでしょうか。

景気がいいと感じない人がいて、アベノミクス効果は地方には届いてないとも言われがちですが、リーマン・ショック後や大震災後、民主党政権不況の時と比べれば景気良くなってきていることは都会に住んでない私にでも感じられます。

恐らく景気が悪いという人は、ひょっとしたらあのバブル景気の時も波に乗れていなかったり、もしくは乗りすぎてその古き良き時代に縛られすぎて、2015年現在の時代のニーズに対応できていないのかもしれません。

もう一つ、消費税が悪者じゃないよと考える理由の一つに、外税・内税問題があります。去年4月の5%から8%に増税する前から、外税表記が可能となり復活しました。消費税が3%で導入された時(1989年4月)や5%にアップした時(1997年4月)は当初、外税表記だけでしたが、2004年4月からはそれが認められず内税・税込み表示が義務付けられました。消費税が平成と一緒なので、3%以前を知らない若者が増えてきたことに驚かれたオッサンオバさんも多いことでしょう。

そもそも04年に内税に絞ったのも、外税だと消費税を取られた感が強いので混ぜた表示にしよう、ということでスタートしたはずです。その当時も便乗値上げ云々と批判されてましたが、折しものデフレ経済下では逆に値下げしてたんじゃないかと予想してます。

今回はその逆の現象になってる気が強くしてて、これこそが消費税不況の原因ではと思ってます。

つまり、04年より前は例えば、198円(税抜)+5%(9.9円)で208円払わされて何か陳列棚で選んだ時より支払いが高いなと感じてたものが、内税の義務化により208円(税込)と陳列棚でもレシートでも同一金額が表示され違和感が減った。

さらにデフレで198円(税込)の表記そのままにしたところも多く、実際は189円(税抜)+5%(9.45円)で値下げに踏み切ったところも多かった。

これが今回14年は、198円(税込)が、本来なら189円(税抜)+5%(9.45円)から、+8%(15.84円)に3%増える(204円(税込))はずだったのに、便乗値上げ、って言うといけないんですよね、よくわからない値上げが実施されてしまいました。

198円の品を買うのに消費増税で3%上がって204円になるのであれば、まあ3%の値上げなので、消費税の社会的意義を考えたら納得できたと思っています。ところが実際は、198円(税込)が税抜表記に何故かすり替わって、そこに8%の消費税がかけられるようになってしまったので、198円(税抜)+8%(15.84円)で214円になってしまった。しかも陳列棚とレシート表記のギャップを再び感じるようになったし、ギャップ自体も大きくなった。

おいおい、そりゃあそんだけ支払額が増えたら、消費だって減らそうとするでしょう。3%の値上げじゃなく8%もの大幅値上げが許されるのは、オリエンタルランドくらいじゃないですか?

スーパー協会だかなんだかが外税表記にすると表明した時に、こりゃあ消費税を見えにくくして抵抗を減らしてきた2004年の取り組みを台無しにして、また余計な混乱を招きかねないぞと危惧していたのに、さらに3→8%への5%便乗値上げもされたら案の定消費が落ち込んだじゃないですか。今からでも遅くないので、内税表記に早く戻して、混乱を収拾するべきだと思います。

増税直後はイオンが内税のまま行きますと宣言し、実質的に値下げに踏み切って集客を試みたものの、効果が薄かったんでしょうね、早々に他のスーパーと同じ外税に切り替えました。同じイオングループでもディスカウント系のザ・ビッグは内税で頑張ってたんですがどうも限界が来たようで、つい最近から外税も導入するようになりました。

海苔の佃煮が好きでたまに買ってるのですが、これまで97円(税込)だったものが97円(税抜)になってて、105円に値上げされてたのが結構ショックでした。

この近所だと残された内税表記の店はベイシア・カインズホームぐらいですか、ここを密かに応援してます。ひょっとしたら便乗値上げもあるもかもしれませんが、内税のまま行くと宣言したことを評価してあげないとかわいそうです。ネットだとヨドバシカメラもそうですよね。ビックカメラやソフマップが耐え切れずに外税に脱落してわかりにくい表記にしてしまったので。

一応10%に2段階の増税が当初から見込んでいて、その混乱を防ぎたいという意図もわからなくはないのですが、それは供給者側の勝手な論理であって、マーケットをないがしろにしてます。法律でもあくまでも特例措置として位置づけられてるので、2017年3月末には再び内税に戻されるはずです。

ところが軽減税率に反対とか意見が出てきているようで、このドサクサに紛れて内税に戻さないとも言い出しかねません。消費者に対して5%の便乗値上げするようなだまし討ちみたいなことせず、真面目に消費税増税分だけを転嫁する店を選ぶ努力も、消費者側にも必要です。

【垂井の御所野交差点にて。安倍を辞めさせて景気を良くする提案が何かあるんなら、話は聞いてやってもいいんですけどね】
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